採用責任者が語る【理不尽な】転職裏事情(4)~応募書類は誰のために作るのか?

詳しい応募書類の書き方は、書籍、転職サイトでの説明に譲りますが、私がどこを見ているかを書いてしまいます!

この記事を読んでいただきたい方
  • 履歴書のポイントがわからない
  • 職務経歴書のポイントがわからない
  • 職務経歴書を求められてないけど作るべきか自信がない
  • 職務経歴書は英文もいるのかわからない
この記事を読んでいただくとわかること
  • 採用側から見た履歴書、職務経歴書のポイント
  • 職務経歴書を書くと転職者にもメリットがある

かつては1枚ずつ手書きするのが常識でしたが、現在はパソコンで作成する方がほぼ100%です。

悪筆の方の字を読む必要がなくなったのは結構なことです。

反面、個性がなくなっているとも感じます。

手書きの頃は枠一杯どころかはみ出してまで書かれていることもあり、一生懸命書いたのだろうと想像させられたりということもありました。

今はいくらでも調整できますから、気持ちが伝わりにくくなっていると思います。

そんな条件下で私が見るポイントを述べます。

書類は、あくまで面接で使用するための資料という観点で作成することが大事です。

『この人と会って話を聞いてみたい』と思わせるものを作成するのです。

書類通過で終わったら、何の意味もありません。

履歴書の書き方

表記を統一する~年号表記~

記入日、生年月日は元号で、経歴は西暦でと統一されないまま応募してくる方がいます(意外に多いです)が、そういうのを見るとそういうことに気を配らない人なのかと考えてしまいます。

私、こう見えて細かいのです。(笑)

記入日・作成日のところに元号が記載されてものがあるからと思われます。

あえて統一させない理由は思いつきませんので。

なぜそうしたのか聞いてみたい。私が気にしすぎなのかもしれませんが、気になるのは事実です。

役所の書類は相変わらず元号で記入ですが、特に令和に入ってからは元号が3つ並ぶこともあり、元号で書かれると西暦に変換したりで分かりにくいです。

応募先の指定がなければ西暦表記に統一するべきです。

まだまだ西暦表記には抵抗があるのでしょうか?

表記を統一する~文体~

小学校から言われている、『です・ます調』と、『である』調が混在しているのが転職を考える年齢の方でもあります。

自己PRをきちんと書く

詳細は職務経歴書に書くとしても、履歴書にもきちんと『伝わる』自己PRを書きましょう。

頑張りますに近い内容では転職用としてはダメです。

きちんと書く目的は、この書類は御社にしか出していません(たとえ他がコピペでも)ということを伝えるためと考えてください。

それが伝わるように書いてください。

要するに、採用側から同じものを他にも使っているんだろうなと推測されないような、使い回せないものを作成することが重要です!

そのためには、募集要項に沿った内容で自己PRを書く必要があります。

オーダーメイドの内容で書く必要があります。

写真

写真は、写真屋で撮りましょう。

即席写真でもスマホの自撮りでも写真ですが、きれいに撮れていてもわかります。

もっとも、それだから面接しないというわけではないですけど。

言い方が難しい。

もちろん最近撮影したものを。

まれに、どちら様ですか?という場合もあります。

お金をかけるところとかけないところのメリハリを!

何万円もかけましょうということではありません。

これで採用になれば安いもの。

(手書きの場合)丁寧に書く

応募書類の中には、書けと言われたから書きましたとしか感じないものがあります。

字が下手なのは変えられません。

しかし、丁寧に書いたかどうかは伝わります。

まとめ(履歴書)

  • 表記を統一する
  • 汎用的な書類は作らない
  • 写真にも気を遣う

職務経歴書の書き方

職務経歴書を明確に要求しない会社もありますが、アピール欄の補足としてすすんで提出します。

また、採用側は要求しなくても出すのが当然と考えています。

職務経歴書を作成することのメリット

職務経歴書を書くことは採用側のためだけではありません。

転職者にとっても以下のメリットがあります。

  • 自分がしてきたことの『棚卸し』ができる
  • 提出を求められていなくても職務経歴書を提出すれば、やる気を見せることができる

仕事中メモを取るように職務経歴書を作成してみると、自分が何をどのくらいしてきたか改めて実感します。

それに数字などで肉付けすれば面接に対応できます。

作成にあたっての注意点

  • 簡潔に書く、箇条書きが好ましい
  • 表記を統一する(履歴書と同じ)
  • 数字を入れる、実績を数字で示す

文章だけで『頑張りました』、『〇〇プロジェクトでXXをしました』で終わらせないこと。

面接官には伝わりません。

数字はどんなことでも入れられるはずです。

別の見方をすると、数字がないものを実績として書くのはアピールの点から難しいです。

採用側は、数字で転職者を計ろうとしています。

それにより、そこに喰いついてくる可能性が高くなる。

つまり面接官に質問させるネタになるということです。

難しいと思っている方へ。

たとえば、

〇年間(期間)の〇人(規模)のプロジェクト でも結構です。

さらに、導入後〇〇円の経費削減が可能となりました、従来〇日かかっていた業務が〇日で完了できるようになりました、というのがあれば良いでしょう。

さらに、プロジェクトであれば、自分がどういう立場(プロジェクトリーダー、部門代表など)で参加したか、も補足します。

プロジェクトでなくても、数字を入れて書けるはずです。

自分のことをわかってもらって『面接・採用しなければ損ですよ!』と思わせることが重要です。

なお、アピールは必要なのですが、職務経歴書が5ページもあったら読まれません。

少なくとも私は読みません。

再度言います。『簡潔に!』

日英の2種類用意

(会社、部署によっては求められていなくても)日英(あるいは他の外国語で)の2種類用意します。

外資系企業、国内企業であっても海外進出している部門への応募の場合は必須と考えてください。

実績と何ができるのか?を明確にする。

まとめ(職務経歴書)

  • 実績の棚卸しをするために作成する
  • 表記を統一する
  • 簡潔に書く
  • 日英2種類用意する

まとめ

今回は転職関連の書籍には書かれていないことを記事にしてみました。

人物本位ではありますが、面接までこぎつけないと採用はありません。

そのためには書類は大変重要で、採用側に好印象を持ってもらう必要があります。

少し気を配るだけで、かなり違う出来映えになるはずです。

(つづく)

次回は面接について書こうと考えています。

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