
Excelで長い表をフィルタで操作していて、おかしなことになったことはありませんか?
常にビジネスでデータを弄るときは慎重に行う必要がありますが、私が行っている方法を共有します。ひと手間かかりますが、確実です。

Excelで生じる不具合の例
私の経験で『おかしなこと』とは、たとえば
セルに色を着けたら、着けたくない行まで色が着いていた
ですが、このようなのは序の口です。
酷いのになると
- 行を削除したら削除したくない行まで削除してしまった!
- データをコピーペーストしたら意図しない行にデータをペーストしていた!
要するに、(自分は間違えていないけど)データの範囲を誤って操作してしまうことです。
こうなってしまうとデータの信頼性自体がなくなるので、泣きながら最初からやり直した方が早くて確実です。残念ながら、その時は集中力が切れてしまっていますが…。
こういったのは再現性がなく、検証のしようがないことが多いです。
また、なぜか不都合が生じるのは、急いでいる時、データが膨大な時、偉い人から頼まれた時、深夜残業で終わりが見えた(と思った)時と決まっています。
『うっかり』でデータの損失を防ぐための具体的な操作方法
そこで私が行なっている方法を共有致します。
このような表があったとして、

bbbbだけを黄色く塗りつぶしたい時、
- まず、bbbbだけをフィルターで選択します。

ちょっと待ってください!
すぐにこのまま黄色に塗ると、まれに他の行(たとえばaaaaの行)まで塗ってしまうことがあるので、非常に危険ですので止めて下さい。
2.では、気を取り直して色を着けたい範囲を選択します。

3.【ここからが違います】ショートカットCtrl+G(Ctrl押しながらG)で「ジャンプ」起動させます。
あるいは、『ホーム』メニューの『検索と選択』から『ジャンプ』を選択します。

4.『ジャンプ』の小窓が起動したら、セル選択を押します。

5.『可視セル』選択してからOK押します。
『可視セル』とは画面に見えている範囲ということで、見えている範囲だけを弄りますよ!ということです。(いつもそのつもりのはずなのですが、違っていましたから)

6.ここまでの操作で行が選択されている状態(左)と通常の範囲選択(右)とは見た目が違います。


7.この状態(上の左)になったら、ご自分がしたい操作(色塗り、削除など)を行ないます。
念のためですが、今はセルを選択しているだけの状態です。
たとえば、コピーするのであればコピーをしてから次の操作(ペーストなど)をします。
「可視セル」とは画面に見えている範囲ですので、見えない範囲に対して影響を及ぼすことはありません。
8.できました!

まとめ
今回はわかりやすくするためにセルを塗りつぶす操作を行いましたが、これを使うのに最も有効なのは、行をまるごと削除する場合です。
フィルター後のデータ操作は『ジャンプ』を使う、それだけです!

これで安心してExcelと向かい合えますね!


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